最近、生徒から「先生、こんな勉強って将来何の役に立つのですか?」って質問されることが多くなりました。保護者の皆様は、お子さまから勉強のやる気が出ないときや、なかなか理解できない問題に出くわしたときにそう言っているのを耳にしたことはありませんか?あるいはご自身が学生時代に、そう感じたこともあったのではないでしょうか。
結論から言います。役に立つんです。
確かに、学校で習ったことをそのまま使う機会というのは、そう多くはないかもしれません。たとえば社会人になって仕事をしている中で、振返ってみたら「あれ?そういえばこれってあの時習ったことじゃ…」なんていうことが多くあると思います。
たとえば、中学3年生と高校1年生で学習する因数分解を例にしたいと思います。実際に社会に出てから因数分解を使用する機会は少ないと思います。ですが、因数分解は『考え方』が重要であるのです。数学は『論理的に物事を考え、整理をする力』を鍛える手段であると思います。実際、私は約5年前まで一般企業に勤務しておりましたが、その際に『論理的思考』というものが重要であることを実感しました。
数学を学ぶ目的は論理的思考の
●筋道を立てて物事を考え、それをわかりやすく説明する力
●一貫していて筋が通っている考え方あるいは説明の仕方
を学ぶことにあると言われています。
天才物理学者アインシュタインの言葉に、「教育とは、学校で学んだことをすべて忘れたその後に残っているものだ」というものがあります。数学を通して身に着けた論理的思考さえ忘れなければ、数学を学んだ意味はあると思います。
6月に入り衣替えとなりました。
服装も替わりましたので、こころ新たに心機一転して期末考査に向かって
早期対策を進めましょう。
さて、前回の記事では「テストの結果以上に、テスト後の振り返りとその
後の学習が大事」であり、原因分析の方法について紹介しましたが、今回
は課題と対策、計画の振り返りについて紹介したいと思います。
(1) 教科ごとに課題と対策を検討する
今回のテストを踏まえ、今後どのような点に力を入れて勉強するかを検討
し、教科ごとに目標を設定しましょう。
(例えば、「数学/1日1題、苦手な問題を解く」など)
目標が明確になると毎日の勉強にハリが出て、成績向上につながりやすく
なると思います。ちょっとしたつまずきを放置してしまうと、そこから徐々に
理解できなくなり、やがて「苦手科目」となって勉強しなくなる場合もあります。
早めの課題発見と対策が肝心と心得ましょう。
(2) テスト対策の計画を振り返る
テスト前の計画についても振り返り、次回以降に生かしましょう。
「対策を開始した時期は適切だったか」「勉強時間は十分だったか」「計画していたけど、できなかったことはあるか。その原因は何か」「計画で抜けていたことは
あるか」といった観点から見直すようにします。保護者の方も、批判するので
はなく、冷静に振り返り、お子さまと一緒になって改善案を考えると良いでし
ょう。
このように定期テスト対策として、計画を立て、実行し、振り返るというプロセ
スを繰り返すことが、次への効果的なテスト対策をすることにもつながります。
5/25に1学期中間考査が終了し、答案用紙が返却し始めたと思い思います。
答案用紙の返却後、点数に一喜一憂するだけで終わってはいないでしょう
か。テストは、課題を克服して成績アップにつなげる絶好のチャンスです。
テストが終わると、誰もが気を抜いてしまうものですが、だからこそ、しっかり
と見直すことが大事だと私は思っています。
「テストの結果以上に、テスト後の振り返りとその後の学習が大事」という
気持ちを持って、振り返りを実施すると良いと思います。今回は手法の1つ
として、原因分析の方法について紹介したいと思います。
1.間違えた原因別に対処する
テストを見直して、間違えた問題に目立つ色で「×」印を付けたり、問題全体
を線で囲んだりしましょう。テストの間違いには、大きく分けて「ケアレスミス」
「わからなかった」「覚えていなかった」などがありますので、なぜ間違った
のか、原因を分析します。間違えた問題をノートに再度とくと弱点の克服に
ますます有効であると思います。
①ケアレスミスへの対処
「運が悪かっただけ」などと軽く捉えず、きちんと原因を分析しましょう。
計算ミスだったとしても、「時間がなくて焦っていた」などいろいろな原因が
考えられます。人間は誰でもミスをしますが、原因を特定して意識するように
すれば次から同じ間違いをする可能性は低くなります。
②わからなかった問題への対処
テストの問題をもう一度解き直したうえで、教科書や問題集で類題を探しま
しょう。解答や解説だけを見てわかったつもりにならず、実際に自分で解き
直すことが大切です。理解できない場合は、先生に質問したりして、必ず
克服しておきましょう。
③覚えていなかった問題への対処
公式などの暗記漏れで失点した場合は、ノートに公式を繰り返し書くなど
して、しっかりと暗記し直しましょう。
次回は、課題と対策、計画の振り返りについて紹介したいと思います。
5/23(火)~5/25(木)の日程で1学期中間考査が実施されます。
考査教科数の関係で,一部の学年については前日の5/22(月)の5校時より実施されます。
さて,そもそも学校では、なぜテストを行うのでしょうか?
こんな問いかけは、愚問だと思われるかもしれません。テストは成績をつけるためのものだと考えがちであると感じています。
今の学校での成績のつけ方が、集団の中で何番目くらいかで測る「相対評価」(集団に準拠した評価)ではなく、学ぶべき内容から見てどれだけ到達したかを測る「絶対評価」(目標に準拠した評価)に変わっていることを、学校から説明された保護者の方々も多いと思います。また,クラスや学校の中での成績の競い合いも,あくまで子どもに意欲を持たせる手段であって,今や目的ではないと思います。
つまりテストは,ある時点での子どもの学力の<値踏み>をするものではなく,学力の現状を確かめ,そこからどうやってその子を伸ばし,確かな学力をつけさせるかを考えるためのものなのだと考えられます。
確かにテストで高得点を取ることも重要であると思いますが,現在の理解度を確かめて反省をする,つまり復習を行って欲しいと私は思っています。
最後まで諦めずに全力を出して!
華道同好会メンバーそれぞれが約2~3週間で押し花を作り
それらを各自が持ち寄り、しおり作りをしました。
材料は、「押し花、色画用紙、台紙、リボン」などです。
同じ花でも作るメンバーが違うとこんなにも出来上がりが
違うのだな、と感心しました。
これらしおりは進路室前に掲示しますのでご覧ください。

